サナーレ

~定年後なにをしますか~

健康に生きられる年数を考える


65歳で定年を迎えたあなたに残された時間は、どのくらいか考えたことはありますか。
厚生労働省が発表している平均寿命は、2019年の男子の平均寿命は81.41歳、女性の平均寿命は87.45歳となっています。


つまり、65歳時点で男子の場合の余命は16年間、女性の場合の余命は約22年間と言うことになります。
しかし、誰にもお世話にならずに過ごせる健康寿命は、男子が72.14歳、女性が74.79歳と、男子で7.14年間、女性で9.79年間とさらに短い期間になります。


つまり、65歳から健康寿命である期間の7年間から9年間で、最後の人生をどのように過ごすかを考え、行動することが出来る時間と言うことが出来ます。
また、社会人となって今まで培ってきた能力(経験・知識・人脈・お金)をこれからの健康寿命の間で有効活用するのかを考え実行することができる時間といえます。

一時期、老後の生活費は、2000万円が必要と言われ、それに皆さんが不安や心配を覚えた方が沢山いて問題となりました。

しかし、現実は定年退職後の経済生活を見直していないためにそのような不安や心配が起こったと思います。
今一度検討してみると次のことが分かります。もちろんこれからの話は平均的な話なので、当てはまらない方もおるかもしれませんが、それはご容赦頂き、話を進めます。

総務省の家計調査によれば、65歳以上の2人以上の世帯の収入と経費では、毎月約6万円の不足が生じると言っています。
つまり、1年間で72万円、10年間で720万円、20年間で1440万円の不足が発生し、その不足分を埋め合わせるための貯蓄が必要と言うことです。

これも総務省の発表ですが、60歳以上の方の貯蓄は平均2300万円あり、これを取り崩せば、生活できることが分かります。



生活経済の中で、高齢者になると経費が増える主な経費は、医療費と介護費用です。
しかし、介護が必要になれば介護保険が適用され、個人負担は1割です。但し、高額所得者は2割・3割になります。
また、医療は、医療保険が適用され現役なみ所得者の75歳までは3割負担ですが、高額医療の場合は個人負担に限度が設定されています。 (詳細は、厚生労働省の高額療養費制度を参照してください)
これらの医療費や介護費用で不足する分は、民間保険への加入も必要かと思います。
その内容は、多種多様であり、それらへの加入の検討をすることも必要かもしれません。

何れにしても、定年後の経済生活計画を検討し設定することは重要なことですが、経費をあまりかけないためには、健康寿命を延ばすように日頃の健康管理に注意することが必要です。

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